性感染症が増加傾向にあることをご存知ですか?当たり前ですが誰も性感染症になりたいとは思っていません。 性感染症に感染すると、あなたの健康はもちろん、生殖能力までにも影響がある可能性があります。
あなたが気になる人と関係を持ちたい思いを抑える必要はありません。ただあなたの年齢、関係の状態、性別に関係なく、安全に関係を持つことを心がけてください。性感染症は誰しもが感染しうる病気です。
コンドームの適正な使用は多くの性感染症に感染するリスクを減少させます。ご使用の前には必ず使用方法・注意事項を確認した上でご使用下さい。潤滑ゼリーを使用する場合は、常にコンドームと併用可能かを確認してください。
ここでは、最も一般的な性感染症に関して症状を紹介します。
クラミジア
クラミジアは日本で最も一般的な性感染症であり、多くの場合、無自覚のことが多い感染症です。だからこそ、病院で検査を受けることが重要です。
(参照:感染症発生動向調査)
下記のような症状が見られます。
男性の症状
- ペニスの先端から白濁した液体が出る
- 排尿時の不快な痛み
- 睾丸やその周辺の不快感
- 肛門周辺の痛み
- 喉の感染症(オーラルセックスによる感染)
- 結膜炎、目の周りや目の中に分泌物や痛みがある
女性の症状
- 腹痛
- おりものの増加
- 排尿時の痛み
- 性交渉時の痛み
- 性交後の出血
- 生理の間の不整出血
- いつもより生理が重い
- 感染した精液や膣液に触れたことによる目のかゆみ
性器ヘルペス
クラミジアのように、性器ヘルペスは一般的に初期症状が顕著ではありません。しかし一度発症すると、かゆみや痛みを伴う水疱や斑点ができるのといった自覚症状が出る事の多い感染症の一種です。
典型的な症状は以下の通りです。
男女共通の症状
- 性器周辺のヒリヒリとした痛み
- 痒みや赤い斑点が水ぶくれになる
- 排尿時の不快な痛み
- 肛門周りの水ぶくれ
- 口の周りのただれ
- 発熱やインフルエンザのような症状
- トイレに行く回数の増加
女性の症状
- おりものの増加
- 子宮頸部の水ぶくれ
淋病
淋病は最も治療が難しい性感染症の1つです。症状が現れたとしても、通常感染から発症までは2週間程かかると言われています。
淋病の症状には以下のものがあります。
男性の症状
- 陰茎からの白、黄、緑、緑、または濁った排出物
- 精巣の腫れ
- 陰茎の内側が熱くなったり、不快な痛みがある
- トイレに行く回数の増加
女性の症状
- おりもの増加
- 骨盤やお腹の痛み
- 生理の間の不整出血
- トイレに行く回数が増えたり、排尿時に痛みを感じる
直腸感染症の場合は、男女ともに以下のような症状が出る可能性があります。
- 排出物が出る
- 肛門のかゆみ
- 出血
- 痛みを伴う便通
Hiv
HIVに感染することは誰にとっても怖いことですが、近年、予防薬の開発など大きな医療の進歩があります。更に、医療・研究・教育の進歩によりHIVを持つ人々も充実した生活を送ることができるようになりました。(もちろん一般的な人よりも多くの検診を受けたり、錠剤を服用したりする必要があります)。HIVは長年何の症状も出ない場合も多いので、リスクがあるかもしれないと思ったら検査を受けることが重要です。
主な症状は以下の通りです。
- 強い発熱やインフルエンザのような症状(HIV感染者の80%が発症すると言われています。)
- 全身に発疹が出る
- 喉の痛み
- 腺の腫れ
もちろん、性感染症はここに挙げたものがすべてではありません。
リスクを理解しその対策を取りながら、パートナーと幸せな時間を過ごして下さい。